イオン銀行にしっかり運用セットNEOというのがあるらしい。特定の金額を定期預金と投資信託のセットで預けると定期預金の金利がよくなるという商品らしい。例えば全部で100万円預けるとして、そのうち70万円を投資信託、30万円を定期預金とすると定期預金30万円の金利が3ヶ月定期で年利7%、投信50:定期50だと5%、投信30:定期70だと3%になるとのこと。
年利3%でも破格なので投資信託部分にノーロードの国内債券ファンドでも選べればかなりおいしいなと思って見てみましたが、まあもちろんそんな都合の良い話はなくて、購入手数料が2%とかかかるファンドしかない。
それぞれの場合の3ヶ月後の収支をざっと計算してみましょう。投資信託の値動きはプラマイゼロと仮定し、信託財産留保額は考慮していません。
100万円を使って70万円を定期預金、30万円を購入手数料2%の投資信託に投じた場合
- 700000 * (0.03 / 4) = 5250円(3ヶ月後に受け取る税引き前利息)
- 300000 * 0.02 = 6000円
収支:税引き前利息 - 税 - 購入手数料
5250 - (5250 * 0.20315) - 6000 = -1816(端数切り捨て)
100万円を使って30万円を定期預金、70万円を購入手数料2%の投資信託に投じた場合
- 300000 * (0.07 / 4) = 5250円(3ヶ月後に受け取る税引き前利息)
- 700000 * 0.02 = 14000円
収支:税引き前利息 - 税 - 購入手数料
5250 - (5250 * 0.20315) - 14000 = -9816(端数切り捨て)
100万円を使って50万円を定期預金、50万円を購入手数料2%の投資信託に投じた場合
- 500000 * (0.05 / 4) = 6250円(3ヶ月後に受け取る税引き前利息)
- 500000 * 0.02 = 10000円
収支:税引き前利息 - 税 - 購入手数料
6250 - (6250 * 0.20315) - 10000 = -5019(端数切り捨て)
グラフ
どのパターンでもマイナス収支になります。購入手数料を賄えるだけの金利にはならない、という言い方のほうが適切でしょうか。
まとめ:世の中にノーロードの投資信託があってよかった