ゆらめく資産の記録

2022年10月 運用記録

戻り売りで少し動きました。

個別株全体

ポートフォリオから引用

前月からの変移

2022年9月

2022年10月

日本株

  • 買:純金ETF(1540)
  • 売:なし
  • 保有:Jパワー(9513)、INPEX(1605)、ブリヂストン(5108)、アルテリア・ネットワークス(4423)、純金ETF(1540)

Jパワーが好決算で当日は大きく上がったものの勢いが続かずぼちぼちといったところ。1ヶ月で見ればINPEXとブリヂストンのほうが上がっている。年初あたりに売り切ったJTは大きく上がっており、まあ残す方を間違えましたね…。

先月から持ち越してるところでいうとアルテリアが唯一のマイナスだけど、そもそもの保有額が他より小さいし大幅下落を喰らわなければまあいいかくらいの気持ちだったのでこんなもん。世界的に金利上昇でリートというか不動産が微妙な立場だけど、まあ日本は引き続きマンションとか建てるでしょたぶん。

原油はOPEC+が言ったように$90くらいでふらふらしそうなのと、INPEXが実質原油ロングに近いポジションでやや重いのとがあり、コモディティ投信(原油割合がたしか50%くらい)を売ってゴールドへの持ち替えを進めた。膨らんだ米ドルが下落しても(≒円が上がっても)そのぶんゴールド価格は上がるだろうから薄いヘッジになるだろうというのと、利上げ頭打ちが意識されればじわじわとゴールドが買われるだろうというのの両受け。10月FOMCで利上げ停止はともかく利下げ転換はかなり強めに否定されたのでまだまだ先になりそう。気長に持ってれば来年あたりには報われるだろうということで、のんびりポジション構築するかなと考えてるところ。

外国株

  • 買:$WEBS、$SOXL、$TZA
  • 売:$WEBS、$SOXL、$TZA
  • 保有:$TZA、$ERUS (?)

10月半ばあたり、半導体はさすがに短期間で売られすぎだろうということでSOXLを買って翌日に利益確定売り。DJINET(WEBS/WEBLの現指数)は根拠もなく上げ過ぎだろうと思ってWEBSを買ったけど、タイミングが良くなさそうだったので当日損切り。

本命のTZAはFOMC前の理屈に合わないFed pivot期待とされる値動きで無謀な上げ方をしてたのでちまちまと買い進めてそこそこのポジションになった。Russell 2000はまだ高いと思うので、また無謀さが見えたらさらにTZAを買い増すつもりでいる。

SBI証券がGAFAMボロボロ決算の通過後にTQQQ/SQQQの取り扱いを開始したけどあと1, 2週間早く出してほしかったなあ。まあ年末に向けてNASDAQ 100が上がるようならそこでSQQQを拾うかな、くらいの目線で見ている。NASDAQ 100はすでに売りがかなり入って微妙なところに行ってしまったので妙味が薄くなってしまった。

投資信託

先月分と今月分

日本株のところに書いたようにeMAXISプラスの一部を純金ETFへ移し替えた。益出しになるので課税されてしまうけど仕方ない。

積立

つみたてNISA

  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • SBI 全世界株式インデックスファンド
  • 停止:eMAXIS Slim S&P 500
  • 停止:SBIバンガード S&P 500(SBI VOO)

課税口座

  • なし

その他/雑感

UKの混乱はトラス辞任によって概ね幕引きとなっている(実際ほとんど誰も言及してない)が、トラスが遺したレガシーは当面のあいだ各国政府や中銀に語り継がれていくだろう。日本も原油元売りへの補助金や電気代ガス代の補助金などをやっていて、大幅減税こそないもののまあやってることは似たようなもんだ。

10月の日本の目立つ動きといえばやはり為替介入だろう。ドル円150円あたりを超えると介入が強く意識されるようになっていて上値が重い。財務大臣によると、投機筋によるファンダメンタルズに基づかない急激な為替変動は好ましくないとのことなので、財務省とかいう投機筋のみが急激な為替変動を起こす権利があるということらしい。概ね在野の投機筋によって為替介入がカモにされて広く利益をもたらしたようだ。FXは損益通算できないので今年の確定利益を考えるともったいなさを感じてカモれてないけど、もともと為替は不案内なのでそのほうが安全だろうと言い聞かせている。為替が得意な人にとっては相当のボーナスステージだったんだろうな。いいなあ。

米ドル高や利上げやインフレを受けてGAFAMの決算はかなり酷かったらしい。いや酷いといっても絶望的というほどではなく、まあいわゆる決算ミスレベルのものみたいだけど、cash is trash時代の寵児としての威厳はかなり損なわれてしまい、今後はシビアに業績を見られそうというような転換期なんだろうな。メタ社はその先頭をひた走っていて、Amazonがそこに続いてる感じかな。個人的には赤字振興IT銘柄も同様ないしさらにヤバイと思うんだけど、そっちはあんまり悲観的な値動きにはなってない。まだ楽観的な個人ホルダーが多いのかもしれない。暴落するか下落が明確になったあたりで$SARKが買えるようになる、かなあ。まあ無理か。

ヨーロッパは天然ガスがなくて凍死するリスクがやや軽減されたらしい。アメリカが日本からカツアゲした液化LNGとかで食いつないでるみたいだし、アメリカ本国からもたくさん輸出されてるらしいんで、まあアメリカさんは儲けながら良い顔ができて良かったですね。ヨーロッパはウクライナで引くに引けず、エネルギーもイデオロギーもアメリカ依存になってしまったのにユーロだけは自力で防衛しないといけない状況で、好転したというよりは時間稼ぎが出来たという程度のものだろう。

中国は共同富裕思想をさらに強化するつもりっぽいというのが伝わりかなりの外国資金が流出したらしい。まあ今の中国株は不透明感が強すぎて特に触る気がしないのでちゃんと見てない。下手に手を出して$ERUSみたいになっても困るし。

今週はアメリカで中間選挙があるけど誰も中間選挙の話をしてないのであんまり動きはなさそう。そんなことよりFedの姿勢や各種関連指標のほうが圧倒的に重要ということだろう。「利下げ転換はまだ早い」という従来の発言をさらに強化する「想定ターミナルレートはやや上がった」「高金利がそれなりの期間続くことになるだろう」などが10月FOMCで飛び出し、先走り気味の利下げ期待折り込みは敗北した。inflation is transitoryの禊は済んでないし、よほど確信しないかぎり利上げ停止はともかく利下げまでは遠いだろうし、そのあいだに経済はかなりのダメージを負うことになるだろう。パウエルは経済を救うより自分の立場を救うことにしか関心がないだろうから、慎重に慎重を期して高金利路線を堅持するはず。自分がハト派発言をしたら株価が猛烈にそれを織り込んで上がってしまうのはよくわかってるだろうし。あとWSJのNickはそろそろお役御免ということで黙らせてほしいんですけどどうですかね。

そろそろ冬休みも近いし、大口はポジション整理をしたあと休暇に入ってまだ楽観的な個人の買いが年末ラリーを彩るかもしれない。そうなれば戻り売りを仕掛けるし、そうならずに横ばいか下落となっても別に損はしない(TZAが反応すればやや得する)。気楽な年末年始になりそうだ。