ゆらめく資産の記録

2022年4月 運用記録

4月下旬にドル円が一気に130円台に乗せて、米株の各指数も(主に下方向に)暴れまくってる。

個別株全体

ポートフォリオから引用

前月からの変移

2022年3月

2022年4月

これ書いてて気づいたけど先月分にSOXSが入ってないな。なんでだろ…。

日本株

堅調

  • 買:なし
  • 売:Jパワー(9513)、JT(2914)
  • 保有:Jパワー(9513)、JT(2914)

ちょっと売ってSOXSを売り買いするための資金にした。

外国株

SOXSでぼちぼち儲けた。TZAの含み益もかなり分厚くなってきてるところに円安も乗ってすくすく育ってきている。

  • 買:$RLY、$SOXS
  • 売:$SOXS
  • 保有:$TZA、$RLY、$ERUS

先月買っておいた$SOXSを4月上旬に+20%くらいで利確した。下旬に買ったり売ったりしてたけどそっちは微益で終わった。下旬というか月末のあたりは1日で15%近く上下に動いて振り落とされた感じ。有り体にいえばビビって投げてしまった。

$RLYというのはSBI証券で買えるたぶん唯一のコモディティETFで、今ごろ見つけてしまったのでとりあえず買っておいた。いずれは投信と置き換えたいんだけど、すでにあっちは含み益が積まれてしまっているので乗り換えタイミングはまだだいぶ先になりそう。乗り換える間もなくコモディティポジションをクローズする可能性のほうが高いかも。

4月末の値動きは決算シーズンであることを加味してもかなり荒く、FOMCなども控えて荒波ではある。半導体指数SOXとラッセル2000が底割れして下落相場感が出てきた。他にも年初来安値を更新した指数はいっぱいありそう。ナスダックとか。

ベアポジションの主力である$TZAがようやく加速してきたのでFOMC後のより一層の活躍を期待している。

投資信託

先月と今月分

コモディティの値上がりというよりは円安の影響が大きそう。

先月に新興国の比重を少し増やし、もう積み立てることはない半端な投信を売り切ったのですっきりした。

$RLYもあるし、ポジションもそれなりに育ってきたのでSMTAMの積立は停止した。

積立

つみたてNISA

  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
  • SBI 全世界株式インデックスファンド
  • 停止:eMAXIS Slim S&P 500
  • 停止:SBIバンガード S&P 500(SBI VOO)

課税口座

  • SMTAMコモディティオープン

その他/雑感

まあ何はともあれ5月6月のFOMCが、大したサプライズはないだろうけど直近のビッグイベントで、このあたりを通過すればトレンドが明確に出てきそうな気もする。FRBがこの期に及んで株価救済に走るかどうかの見極めがつくだろうから。いやいまだにパウエルプットを期待してる人が居るのがおかしいとは思うけど、「株価は最終的には右肩上がり」という信心に基づくインデックス投資家とかもその仲間と見れば、まあなかなか根強いんだろうな。「株価が下がると安く買えてうれしい」という倒錯的な心理は、平時なら狼狽売りを防ぐプラスの効果があるんだろうけど、その代償として本格的なやばさに対しても鈍感になるわけで、まあ精神にレバレッジをかけてる諸刃の剣のようなものって印象がある。

市場はコロナにもウクライナにもインフレにも飽きて反応が鈍ってきてるけど、いつそのあたりを思い出してリセッションを折り込み始めるかわからない。売りポジションを持ちながらのんびり待つのがたぶん最適だろうと判断している。ビビってSOXS売ったのはやはり失敗だった。次はがんばる。

為替はまったく不得手なのでわからないけど、まあインフレすごいから利下げするっていうトルコスタイルを日本も一部取り入れてるみたいだし、給付金だか補助金だかをばら撒く意欲も高いみたいだし、日本円が減価するのはどうしようもないんだろう。為替市場がいつどのように反応するかは知らないけど、ドル円だけを見ても上値は軽そうだし、まあ目先は円下落トレンドなんだろう。

いろんな米株指数が年初来安値を記録したし、1-3月期の米GDPも予想外のマイナスとのことで、5月からはより広く悲観が浸透するはず。特に景気敏感株の半導体はまだ下がるはずなのでいいところで$SOXSは仕込んでおきたい。最終的にはS&P 500も下がるだろうけど、それをショートするくらいなら他にいいのはいくらでもあるだろう。ラッセル2000の3倍ベアETFである$TZAが今のところ主力みたいになっているので、これを握り続けてればそれなりの利益にはなるだろう。買い増すかどうかは未定。

4月は決算シーズンということでいくつか出てきたけど、Netflixがユーザー数純減で暴落、Google(大手広告業)が決算ミスで下落、Amazonが北米小売赤字で急落という感じで、不景気の兆しはすでに出始めている。特にNetflixの不振は「サプライチェーンの問題」のせいにできないだろうから、純粋に解約してる人が増えていると見るのが正しいだろう。MicrosoftやQualcommあたりは好決算だったけど、まあ先行指標と遅行指標の違いってだけな気はする。

いずれにせよ現物株を買う気がまったく起きない状況なのは変わらない、というかむしろより買う気をなくすようになってきている。どうしてもってことなら$KHCが目立たないうちに収益改善傾向を進めてるみたいなのでそれかなーとは思うけど、$KHCの上昇に賭けるか他の手頃な指数の下落に賭けるかと言われればまあ下落に賭けたほうがおいしそうではある。

なんとなくコモディティと株と債券のあいだで資金が移動し続けてるような印象があるけど、みんな逃げ場を探ってるんだろうなと思っている。ドル高なのも消極的というか、米ドルに退避してるんだろう。資金の大半がどこかに集まったタイミングで暴落が来るはずで、典型的には株に集中したのが最後のひとあげとなって直後にバイデンショックが発生、かな? 米ドルに集まったあとに米ドル暴落というのもニクソンショックの亜種の再来としてありうるのかもしれない。いま歴史的高値をつけてる不動産を買ってる人がたぶん相対的には勝者になるんじゃないかなという気がしている。

明確な逃げ場が見当たらなくて資金がぐるぐる移動してるのが現状だと思うけど、それが見出されたときにそれ以外のすべての資産が暴落する形で未曾有のショックが起きるんだろうという認識がある。個人的には現物資産(コモディティや不動産など)が現時点でもっとも無難な資産クラスだと思っているし、コモディティが主力なのもその判断によるものだ。日本株でJパワーとか持ってるのも、電力はある意味でコモディティなので相対的に強いだろうという判断による。