2021年末時点のポートフォリオ
2021年の日本株 +12.72%(日経平均: +6.33%)
なかなかよかった。
2月に下がってるのはJTの減配を食らったからかな。当時はほぼJTしか持ってなかったので率で見ればこういう感じになる。
高配当銘柄を中心に買い付けてるはずが去年は配当利回りが2.52%、今年も2.27%なので資産額に対して配当が少ない。これは1年分の配当をもらう前に売ったりしてるからで、今年買ったJパワー(9513)も同じ運命をたどる気配を出している。まあ配当利回りの数倍=数年分のリターンが見えてたらいったん売りますよね。グロース優位な市況ならなおさら。
今はJTとJパワーしか持ってないのでシクリカル銘柄が強くなればたぶん日経平均をアンダーパフォームするし、2020年はそうなった。2022年はどうかなあ。
2021年度の銘柄別成績
※★は現在も保有中の銘柄。あくまで2021年中の成績なので数年前に買って2021年に値下がりしたようなやつはトータルプラスでも下の表ではマイナスになる。
銘柄 | キャピタルゲイン | 配当 | トータルリターン |
---|---|---|---|
1419.TYO Tama Home Co Ltd. | 26.63% | 0.00% | 26.63% |
3466.TYO Lasalle Logiport Reit | 13.60% | 0.00% | 13.60% |
9434.TYO SoftBank Corp. | 11.22% | 2.42% | 13.64% |
3453.TYO Kenedix Retail REIT Corporation | 7.36% | 2.16% | 9.53% |
2331.TYO Sohgo Securities Co | 7.32% | 0.00% | 7.32% |
★9513.TYO Electric Power Development | 6.83% | 0.00% | 6.83% |
★2914.TYO Japan Tobacco Inc. | 5.48% | 2.88% | 8.36% |
2558.TYO Mitsubishi UFJ Asset Management Co Ltd. - Mitsubishi UFJ Maxis S&P 500 US Equity ETF | 3.60% | 0.00% | 3.60% |
9284.TYO Canadian Solar Infrastructure Fund Inc. | 2.06% | 0.00% | 2.06% |
8818.TYO Keihanshin Building Co.Ltd. | 0.29% | 0.00% | 0.29% |
7198.TYO Aruhi Corporation | 0.25% | 1.81% | 2.06% |
8725.TYO MS&AD Insurance Group Holdings, Inc. | -0.20% | 1.88% | 1.69% |
3488.TYO XYMAX REIT Investment Corporation - Unit | -0.76% | 2.00% | 1.24% |
6758.TYO Sony Group Corporation | -1.23% | 0.00% | -1.23% |
5020.TYO ENEOS Holdings Inc. | -7.16% | 1.27% | -5.89% |
1671.TYO Simplex Asset Management Co.Ltd. - Simplex WTI ETF | -11.17% | 0.00% | -11.17% |
8267.TYO Aeon Co. Ltd. | -23.73% | 0.85% | -22.88% |
タマホームがおいしかった(9月)。上位はだいたい3月4月ごろに買って数ヶ月持ってたやつで、それらの貢献度も大きい。
イオンは始めたてのころにNISAで買ったやつで、トータルではプラスで終わってる。もういいかなと思って売った(10月)。
11月末ごろに慌てて買ったエネオスとWTI原油のマイナスがなければもうちょい成績が良かったけど、まあ全体で見てもプラスだし勉強代ってことでいいだろう。
2021年の米国株 +41.90%(S&P 500: +29.54%)
去年は+47.10%だったので微妙に減速したけどほぼ誤差。悪くない成績。いやそれよりもS&P500の線がきれいだなあ。なんだこの安定感は。
10月ごろまで劣後してたけどそこから一気に盛り返した。前半は体感的にはずっと横ばいが続いてたのでそれとも一致する。10月はIT小型グロースが急に上がったりもしてたし、その波に乗っただけという感じ。たしか前半はほとんど売買のやる気がなくて眺めてただけだった。後半も上がるのを眺めてただけ。年間通して見ると、動きはしたものの売買回数は昨年よりかなり少ない。ポジションを大きく動かすこともほとんどなかった。
銘柄別成績
※★は現在も保有中の銘柄。あくまで2021年中の成績なので数年前に買って2021年に値下がりしたようなやつはトータルプラスでも下の表ではマイナスになる。
銘柄 | キャピタルゲイン | 配当 | トータルリターン |
---|---|---|---|
★AMD.NASDAQ Advanced Micro Devices Inc. | 64.96% | 0.00% | 64.96% |
★MSFT.NASDAQ Microsoft Corporation | 49.90% | 0.66% | 50.57% |
★NVDA.NASDAQ NVIDIA Corp | 41.04% | 0.01% | 41.06% |
COST.NASDAQ Costco Wholesale Corp | 3.34% | 0.00% | 3.34% |
DDOG.NASDAQ Datadog Inc - Ordinary Shares - Class A | 3.28% | 0.00% | 3.28% |
NET.NYSE Cloudflare Inc - Ordinary Shares - Class A | -2.47% | 0.00% | -2.47% |
SHOP.NYSE Shopify Inc - Ordinary Shares - Class A | -3.94% | 0.00% | -3.94% |
FSLY.NYSE Fastly Inc - Ordinary Shares - Class A | -11.70% | 0.00% | -11.70% |
グロース株をしっかり握りしめておくのが肝要というのがわかる。Cloudflareはさすがに売るのが早すぎたけど(3月)、まあ他の銘柄で稼いでるのでいいだろう。
Shopifyは買値の倍以上で売れたし(5月)、Fastlyはそもそも短期狙いで買って失敗したやつなので長期で持つ気はなかったし、まあまあ狙ったとおりになってる気がする。予想を外して機会損失にはなっているが、損切りが遅れたりはしなかった。
あとAMDを売って恩株にした(11月)のでもう株価が0ドルになっても損しないのは心理的な余裕という意味で大きい。最大比率だったAMDを恩株にしてもまだMicrosoftとトップ争いする程度には残っているのでボリューム面でも頼もしい。2022年はインフレと金融引き締めで波乱の年と2021年末時点では言われているので、こういう余裕は助けになるだろう。
去年に比べて売買が抑えられてるのもいい傾向だと思う。そのぶん日本株が慌ただしいけど。
2021年を振り返って
米国株の大きなポジションをあまり動かさずに眺めつつ、日本株をちょこまかと売買していた。年後半、11月ごろにインフレ懸念が具体化しつつあったので、米国株の含み益が+100%くらいになったこともあり少し利確して、物価連動国債(円建て)やコモディティの投信を買った。ドルへのエクスポージャーはもう少し増やしてもいいんだけど、買いたいものが特にないし、MMFで生のドルだけ持つのもつまらないので2ヶ月ほど考えあぐねている。
米国グロースをホールドして日本の配当株をこまめに売買するという、なんか巷間言われているベストプラクティスと正反対のことをしている気もするけど、これが合っている感触もある。グロースは足が早いので逃げ時は常に考えておかないといけないというのはわかるけど、過剰反応はマイナスにしかならなかったのがこの数年の相場だろう。配当株はどうしても配当利回りが上値を抑えがちだし、減配による下方リスクもいくつか顕在化した(RDS-Bが2020年に第一次世界大戦以来の減配をしたりした)。DRIPのない日本で配当狙いをするなら、配当控除をうまく使わないと税負けもする。まあ、とはいえ、FRBの金融緩和もそろそろ打ち止めだし、グロース優位だった今までからの転換点になるかもしれないし、ならないかもしれないが、意識はしておくべきだろう。
2022年はインフレと利上げとコロナと米中対立などで先行きが不透明と言われている。ただ、市場が警戒してるあいだは暴落しないというし、見えてるリスクはコントロールできる。個人的にはインフレが本当に見えてるリスクであり、当局の制御下にあるのだろうかという疑念があるので、そこには金を入れている。
海外株投信7兆円純増 個人マネー、日本株選ばず: 日本経済新聞
この記事のようにドル建ての資産は引き続き買われていくだろうし、そうするとドル高になるし、ドルベースで見たときのインフレはかなり見えづらいと思う。米国CPIは当然ながら米国内の物価を測るものだけど、なんかそのあたりにギャップがあるような気がする(不勉強ゆえ検証してないただの勘)。なんかこうイメージとしては、物価高とドル高が同時に起きてドルベースで見れば物価は変わってないのに他通貨で見ればものすごい物価高になっている、というような状況が起こりうるのではないか。FRBはそんなことに対しての責任はないし、非ドル通貨圏は苦しくなるだろうとなんとなく思っている。
いずれにせよ揺るぎないインデックス積立と米国個別株を手掛ける人が増えていて、リスクオフとなっても前者は売らないし、後者も結局他に買うものがなくてすぐ戻ってくる。ドル建て資産や米国IT企業の株は比較的安定資産と見られているようで、そうなればドル安も一時的なものにしかならない。自国経済がやばいという負のホームカントリーバイアスによる気もする。日本に限らずヨーロッパや中国でもそういう機運はあるんじゃないかなあ。これも勘だけど。
日本株や日本経済は首相が新しい社会主義を打ち出してることもあって低調だろう。買う理由がない。どうせ買うなら社会主義的政策でも影響を受けづらい銘柄や、日本の政治は不動産に甘いのを狙った不動産株(リートではない)をリスクオフ的に狙っていきたい。あと地味に日本の物価高というか小売価格の値上げを後押しするようなことを言ってるので、物価連動国債のポジションがそれなりに輝いてくれるのも期待している。1年で数十%もの利益にはならないだろうけど妙味があると思っている。いま大きな金額を注ぎ込むならここかな。
まとめると、物価高とドル高が同時に起きて見かけ上はインフレ(株高含む)してないが他通貨ではやばいことになるはず、日本株は首相が社会主義をやる気なので低調なはず、という2点かな。日本円は早めにドルにしておこう。2021年のふりかえりというか、2022年の展望が大きくなってしまったな。